撃沈

2007年3月16日 日常
 とあるトピックの掲示板に何か書いたのが二日くらい前。書いて激しく後悔した。書いたこと自体を後悔した。というのも私は批判されそうだったり実際批判されたりすると物凄く気にする性質だからである。防御力0というかマイナスに等しい。斬鉄剣を装備するとカウンターで一発KOになる究極仕様のようなものだ。なんだかメタルスライムのようなものだ。

 で、実際批判くらった。それももう相手が私を木っ端微塵にしたいがごとき論調である。妥協も建設的提案も仲裁も一ミリの隙もない。レスをみた瞬間、脳の温度が10度位上がったのを自覚した。だがすぐにレスするのはやめた。これが正解だった。


 しばらく考えた。この年になって今頃人生とは何ぞや並に考えた。昨日は顔色が悪いといわれる位鬱だった。で、わかったのはBBSの空間は非日常的だという至極当たり前のネットマナーである。様々な本なりで耳学問したことはあったがそれではだめで、やはりここは自分が煽られ叩かれてこそ初めて理解できるものなのである。何やってんだ私。


 で、BBSが非日常だというのはこういうことだ。まず、ログが残る。ログが残るから過去の言動から照らし合わせて過去に遡って分析される。そういう分析に基づいてレスがくる。その場その場の書き込みに対応するんでなく、過去ログを観てくる。


 次に、建設的な案とかバランスはかりましょうとかそういう趣でBBSを進めるのは相当難しいようだ、当たり前だが今頃わかった。というのも、掲示板での主張はフェイストゥーフェイスでなく、例えば昨日書いたログに今日になってレスがつく。時間差がある上に、主観的主張の連なりにならざるをえない。ちなみに、気の小さい私は、何を投稿しようか悩むのはミサイル搭載潜水艦がいつどこでミサイル発射するのかを悩むようなものだった。ミサイル発射したら位置がばれるから発射するかどうか悩む。そしてレスがつくかどうかまでの間は防空壕でガクガクブルブルしているような心境だった。ただ、レスしていただくのはいい事だと前向きに捉えている。レスをいただかないと得られないものがあるからだ。そこらへんは後述。


 BBSでの書き込みは大抵「事実の認定」フェーズとそれを基にした「分析なり自己主張」フェーズに分かれる。前者の部分でなら論争するような余地はあるんだろう。でも、後者は端的に価値感の問題であり、十人十色なわけだから、かなりの時間差を残してレスをつけていってもまとまるわけがない。自己主張を書き連ねていくわけだから、まとめよう、建設的な方向でひとつというつもりで投稿する人は大抵少ない。何日か数時間かのタイムラグをおいて延々つらなるは自己主張。これはもたんわ私。


 考えてようやくわかったことは次の点である。BBSは自分の主張を整理する上で役に立つ、その点で今後とも自分なりの使い道を考えていくべきツールである。それはいいとしても、他人と私の意見をまとめていこうというんではかなり役に立たないシステムだ。まとめようとか、間を取ろうとかそこまで考えてはいけない。自己主張なり分析にレスしていただいたら、丁寧にそれを拝聴する。自分以外にどういう主観的主張があるのかを知るツールとして、BBSは利用したほうがよい。論争してもしょうがない、主観的な主張の部分でいくら論争しても十人十色、人は人、私は私なのでまとまらない、大抵。

 
 十人十色ですから、と言ってしまったらそもそもBBSで議論する必要はない。だから、十人十色ですね、と言うのは最後に使う手段であるべきだ。あくまで、自分の主張にレスいただいたら、その方の分析なり主観的主張なりを拝聴し、他にどういう考えがあるかを知る。それ以上は求めてもしょうがないし、かなり難しいことだ。


 突っ込んだ場所がまずかった、とも言えるんだが。精神的には高い授業料払って得た教訓でした。あと、気が小さくて考えだしたら止まらない私には向かないね。面と向かって議論するとは違うからなぁ。そこらへん適当にもならないと。

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