why, or why not

2007年2月25日 音楽
 恐怖、オカルト、サスペンス、ライトノベル。この4つのキーワードが共通するゲームで代表的なのは「かまいたちの夜」「SIREN」「ひぐらしがなくころに」がある。本曲は2002年夏のコミックマーケットで同人ゲームとして発表された「ひぐらしのなくころに」のアニメ版エンディングテーマだ。

 昭和50年代の片田舎に残る因習をテーマにした「ひぐらし」と、この曲は何故かぴったりきている。死の予感がひたひたと迫り逃げ場を失う、悪夢を見て醒めた時のような感覚を得られる・・かもしれない。

 この曲の歌詞はゲーム作品を特にfeatureした訳ではない。だが、ヒロインの一人、竜宮レナの心境に近い呻きのようなものにも聞こえる。それは、ひたひたと押し迫る(肉体的な)死の自覚を前に、まず精神的な死へと追い詰められ疑心暗鬼に陥っているような感覚だ。スクリーンに展開されるストーリーを前にする私たちは、勿論作中キャラクターとは違う立ち位置で眺めている。私たちは作中のキャラクターとは違う「一歩引いた」場所から見ているので、「この先に死がまっている」「狂ってしまうかもしれない」ことがわかっているのに、それにどうすることもない作中のキャラクターに深い哀を覚えてしまう。感じたことはないだろうか、そのドアを開ければ敵が待ち構えているのに(それは前のシーンで敵が身構えているのをあなたはみているからだ!)、笑顔で鍵を開けようとするキャラクターを。

 曲から入って「ひぐらしのなくころに」をプレイした私は、そんな感を抱いた。

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